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第17回:50代ビジネスパーソンの活性化で企業を変える

吉田 有 吉田 有

ビジネスコ-チの吉田です。

 今回は、50代のビジネスパーソンの方々向けのテーマに致しました。
65歳定年時代になり、この層の方々の活性化が企業の課題になってきたからです。

 高齢者雇用安定法(高齢法)の一部改正により、平成25年4月からは、企業において希望をした従業員全員を65歳まで雇用しなければならなくなりました。
 この改正により、企業は人件費アップや若年層との関係による職場環境の停滞といった課題を抱えることになりました。

 今回の高齢法の改正は、そもそも国の財政赤字のために、年金支給時期を引き上げざるを得ないという背景があり、60歳以上の人口が3割近くを占める高齢化社会である日本にとっては、企業の課題を超えて、国の課題として捉えるべき問題だと思います。

 50歳前後のビジネスパーソンは、個人的な違いはあるとはいえ大半は「終身雇用」を前提として約30年間サラリーマンとして会社生活中心の人生を歩んできました。

 その中で、「豊かな経験」「豊富な知識」「幅広い人脈」等を手に入れてきました。

 しかしながら振り返ってみると、多くの方は「就職」というよりも「就社」という捉え方で企業に入社し、与えられた仕事を精一杯こなし、キャリアを積み、与えられたポジションにおいてスペシャリストとして会社に貢献をしてきたのではないでしょうか。

 こうしたキャリアの形成の仕方を、スタンフォード大学教授のジョン・D・クランボルツ教授は
 「プランド・ハップンスタンス(計画された偶然)」
 と提唱しています。
 
 個人のキャリアは予期しない偶然の出来事によって、その8割が構成され、その偶然の出来事を個人の主体性や努力によって最大限に活用し、キャリアを歩む力に発展させていくというものです。
 この考え方は、「人事を尽くして天命を待て」という日本人的な考え方に近いものです。

 50歳前後のシニア層の方々の多くは、このプランド・ハップンスタンス型でキャリアを積んできて、多くの方々と出会い、いろいろな経験をしながら自分のビジネス経験を積み上げてきたと言えると思います。

 内閣府「平成22年度高齢社会白書」によると、60歳以上の有識者で、少なくとも70歳まで働きたいという人は全体の80%となっています。
 人生80年時代になった今、50歳以降どのような形で仕事に取り組むかは、人生の大きなテーマになってきています。
 
 一方で今回の高齢法の改正により、役職定年後のポジションにおける自分自身の仕事に対するスタンスの取り方、年下の上司(元部下等)の下での仕事に対するモチベーション、65歳まで働けるとは言いながらも処遇の見直しによる大幅な収入減といった個人的な課題も浮上してきました。

 こういった状況の下、現在50歳前後のシニア層の方々は近い将来に不安を抱きながらも、目の前の職務に没頭することで、「見たくないものは見ない」ようにしながら毎日を過ごしているのではないでしょうか。

 アブラハム・マズローという心理学者が提唱した有名な「欲求5段階説」があります。
 人間は下位の欲求を満たすと、その一つ上位の欲求を満たそうとするというものです。
 下位から
 ①生理的欲求②安全の欲求③所属の欲求④承認の欲求
となっており、最後の5段階目が「自己実現の欲求」となっています。

 50歳前後のビジネスパーソンの皆さんは今まで自分が歩んできたキャリアを踏まえ、まさにマズローのいう5段階目のところの「自己実現の欲求」を追い求めることができるステージにやってきたといえるのではないでしょうか。

 自分自身を見つめ直し、こだわりを捨てて、自分自身に正直になり、自分が「本当にやりたかったこと」、「最も得意とすること」「心からワクワクすること」を追求することが、シニア層としての最も責任ある生き方ではないでしょうか。

 真の生き甲斐を感じながら自分らしい生き方をし、社会に貢献する生き方をすることが一番大切な行為だと思います。

 私の知人で、大手食品メーカーの経営職を長年務め多くの実績を残しながらも、最近早期退職し独立を決意した方がいます。
 彼はあることがきっかけで、今までやってきたこと、今までのやり方は本当に自分が望んでいたものかどうかを振り返ってみたそうです。
 本当は自分では望んでいなかったのに、周囲の期待や立場上、本当はやりたくないことを演じていて、そのことを周りが評価していることに気付きました。
 自分が最もやりたいことは何か、毎日ワクワクして取り組める仕事は何か、自分のミッションは何かを真剣に考えました。

 いろいろな事情もあり、独立するのに約3年間かかったそうですが、今回54歳でビジネスコーチとして独立をするにあたり、本当にワクワクした毎日を送っているそうです。
 そして、情熱を持って取り組んでいると、不思議なことに自分が望んでいる人や情報やチャンスが向こうからやってくるようになったそうです。

 今では数か月前までの悩みがいかにとるに足らないことだったかを実感し、これからの人生に大いなる希望を持ちながら、毎日の自分自身の成長を実感しているそうです。

 この度、弊社では、自分自身を分析し、自分はどんな人間で、誰に対して、どんな役に立つ人生を送っていくかについて明らかにする  フェニックスプログラムを企画いたしました。

 自分の価値、将来の夢を正直に見つめ直すことにより、いろいろな「こだわり」や「しがらみ」から解き放たれて、今まで本当はやりたくてもやれなかったこと明らかにしてまいります。

 そして、これからの会社生活をより充実したものにすること、あるいは今までとは違う道へ踏み出す勇気をもつことにより、50代のビジネスパーソンが公私ともにワクワクした人生を完成させていくことで、社会に貢献していくことをご提案いたします。

 50代ビジネスパーソンの皆さん、まさにフェニックスのようにいつまでも力強く羽ばたき続ける人生を送りましょう!!

 

執筆者プロフィール
吉田 有(よしだ たもつ)

ビジネスコーチ株式会社 取締役
BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ

日米両国日米両国の経済協力の先駆的ケースである準国策的なパルプ会社に入社し、アラスカ州シトカ市にて勤務。
帰国後、複数の中堅企業の経営を経て、当社の設立に参画。

■実 績
20年間の中堅企業の経営経験を基に、多くの中堅企業、ベンチャー企業の経営者や経営幹部に対して1対1のエグゼクティブコーチングや組織活性化のビジネスコーチングを行い、業績向上に寄与する。40,50代のシニア向けキャリアデザイン研修も行なっている。

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