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第18回:思考の枠を広げる「質問力」を身に付ける方法

橋場 剛 橋場 剛

ビジネスコーチの橋場です。

 メルマガ読者のみなさんは、自身のプロフェッショナルとしての仕事の質を維持するために、日々どのようなことに取り組まれているでしょうか。
 このメルマガの読者は、企業経営者・管理職や人事教育担当者、そしてコンサルタントやコーチの方々の割合が高いですが、自身のプロフェッショナルとしての能力やスキルを定期的にメンテナンスするのは、よほど意識を高く持っていない限りはなかなか難しいのが実情です。

 製造業において品質管理の工程が不可欠なことは言うまでもないことですが、サービス業における真の意味での品質管理の実践と徹底は、一般的には軽視されがちです。

 弊社の場合で言えば、ビジネスコーチ(=人)がビジネスコーチング(サービス)を提供することにより、顧客に価値(=業績向上、目標達成、組織活性化等)をもたらすのが仕事です。
そのため、「人」と「サービス」の質を担保し、一定以上の技術を維持し続けられなければ、お客様が離れていってしまうというある意味で厳しい世界です。

 いま弊社が取り組んでいる「品質維持活動」の1つに電話会議形式によるスキルトレーニングがあります。
 毎週1回、朝6時半から1時間、弊社社員とパートナービジネスコーチが参加し、コーチングを実践し、相互にフィードフォワード・アドバイスを行います。

 プロのビジネスコーチが有するコアバリューのうちで最も重要なものの1つが「質問力」です。

 相手に対して「単に質問するだけ」であれば、誰にでもできることですが、平凡なビジネスコーチと卓越したビジネスコーチを分ける決定的な要素が1つあります。
 
 それは、卓越したビジネスコーチはいま目の前にいるクライアントの思考の枠を広げ、クライアントが気づけなかった領域に意識を向けさせ、クライアントに新たなアイデアやひらめきをもたらすような「破壊的質問」を「タイムリーに」繰り出せるということです。

 それでは、目の前のクライアントに最適な「破壊的質問」を「タイムリー」に繰り出せるようになるためには、いったい何が必要なのでしょうか。

 ◆相手の思考の枠を広げる質問 = α × β × γ × δ・・・ 
 

 αは、質問の意図(目的)
 βは、質問の内容(表現方法、言葉の選択)
 γは、質問のタイミング
 δは、質問の言い方(アクセント、声のトーン、速さ)

 です。

 「・・・」とあるのはα、β、γ、δ以外にもさまざまな要素があることを意味しています。

 相手の思考の枠をグッと広げ、場の空気を変える1つの例として、イメージしやすく分かりやすいシーンというのはテレビのバラエティ番組です。

 バラエティ番組の司会者が絶妙なタイミングでひな壇の出演者のひとりに投げかけた「突っ込み」の一言が、その場の空気を一瞬にして変えることがあります。

 ここでメルマガ読者のみなさんに想像していただきたいのは、「どっかん、どっかん、笑いが起きている」といった場面です。

 なぜそこでは、どっかん、どっかん笑いが起きているのでしょうか?

 そのときの一言がなぜその空間に大きな笑いを引き起こしたかを考えるとそこには必ず、
 「α × β × γ × δ・・・」

 の公式があります。

 上の例でいえば、司会者による「突っ込みの一言」が「思考の枠を広げる質問」に相当します。

 あなたがコーチだとしてコーチングする相手にとってあなたが相手に投げかけた質問が「思考の枠を広げる質問」足り得るか、といった点についても上記の公式は当てはまります。

 このことを知らずに市販の「質問集」に羅列された質問をそのまま覚えて使ったところで何の意味もありません。

 その場合、ただひたすら
 「課題は何ですか?」
 「どうしたいですか?」
 
 といった「定番の」質問を繰り返すことだけでコーチングが終わってしまうかもしれません。

 では、どうすればいいのでしょうか。

 まず必要なことは「自分のレベルを知ること」です。
 「自分のレベルを知る」ために必要なことは、プロの第三者に客観的にチェックしてもらい、改善点や強化ポイントについてフィードバック・フィードフォワードを受けることです。

 プロの楽器演奏家が練習を一日休むだけで演奏技術がなまってしまうと一般的に言われていますが、ビジネスコーチの技術の維持にも同様に定期的なメンテナンスが必要です。

 名著『イノベーションのジレンマ』で知られるハーバード・ビジネススクール教授であるクレイトン・クリステンセン氏は75か国以上の500名を超えるイノベータと5,000人を超える企業幹部のデータを分析して、「イノベータDNA」と呼ぶ5つのスキルを導き出しています。

 5つのスキルの1つが「質問力」です。

 週に1回、朝6時半から1時間、弊社のビジネスコーチが質問力を高めるトレーニングを積んでいることは上で触れたとおりですが、このトレーニングが非常に好評であることから今月6月より一般の方にもご参加いただける場を提供することにいたしました。
 
 平日のお仕事前の早朝に電話で参加できるプログラム(1時間)と質問力を高めていただくことに特化した参加型のセミナープログラム(1日6時間)の2種類をスタートしました。

 大勢のみなさまのご参加をお待ちしております。

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 詳細はこちら↓
■セミナー
『圧倒的成果を上げる「破壊的な質問力」を身に付ける』
~相手の「思考の枠」を外し、確実に実行を促す質問の技術~
http://www.businesscoach.co.jp/seminar/s160921.html

 

執筆者プロフィール
橋場 剛(はしば ごう)

ビジネスコーチ株式会社 専務取締役
BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ

アクセンチュア株式会社にて主に大手ハイテク企業に対するコンサルティング業務に携わる。同社マネジャー及び企業経営を経て、当社設立に参画。2010年1月より現職。
大手総合電機メーカーにおけるWeb受注納期回答システムの導入支援、開発購買領域の業務設計・システム化要件定義を実施し、大手企業の業務効率向上を実現する。大企業へのコンサルティング業務の経験を活かし、経営者、マネージャーら50名以上に対してコーチングを実施し、ビジョンの明確化、業績の向上に寄与する。
著書に『優れたリーダーに変わる たった1つの行動』(中経出版)、『ダイエットに成功する人が会社を活性化できるワケ』(扶桑社)がある。

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