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ビジネスのプロフェッショナルが次世代エグゼクティブをコーチする
第91回:生産性向上の“最大のカギ”は?

栄木憲太郎 栄木憲太郎

組織の「生産性」が重要なテーマとなっている昨今。
みなさまがイメージする“生産性向上が実現されている組織”とは、
具体的にはどんな姿でしょうか?

先日、以前Googleでマネジメントをされていた方から、興味深い話を聴きました。

 社員に一番求めるのは“自発性”
 なぜなら社員の自発性こそ、“イノベーションの泉”だから。
  
 上司に求めるのは、
 社員に対する「How can I help you?」のスタンス。 
  
“社員の自発性”こそが、同社のフィロソフィーだそうです。
いくつもの優れたコンテンツを出し続け、成長を続けている企業の方の言うことには、
説得力がありました。

社員の自発性が高まることで、組織の生産性も高まる、ということには、
多くの方も納得されると思います。

「生産性向上の最大のカギは社員の“やる気”」という記事を見たことがありますが、
多くの企業が、社員のやる気(モチベーション・士気)を高めたり、
一体感を醸成するために、様々な報奨を用意したり、イベントを開いたり、
親睦を深める機会を作っています。
それ自体は、決して悪いことではありませんし、必要な取り組みだと思います。

ただ、ここで注意したいのは、

「自発性 ≠ やる気・モチベーション」ということです。 

「やる気・モチベーション」は、時に外発的な動機付けによって促進されます。
ゆえに外的環境によって左右されやすいものです。
だから、なかなか長続きはしません。

一方、「自発性」は、内発的であり持続的なものです。

例えば、電車で席を譲るのに、“やる気”“モチベーション”は必要でしょうか?
これは、本人の“自発性”によって成し得ることです。

そう考えると、「社員のやる気・モチベーションをいかに高めるか?」
という問いは、組織の生産性向上の“最大のカギ”とは言えないかもしれません。

組織の生産性向上のキーワードを、漢字一文字で表すとしたら、
このメルマガを読んでくださっている皆さんは、
どのような文字を思い浮かべるでしょうか。

いろいろな漢字一文字の可能性がありますが、「自」はその根幹を成す漢字の1つです。
「自律」「自走」「自主性」「自発性」「自ら考える」「自分が」「自然体」「自由」・・・。

自らを律しているので、他人に縛られず自由に働ける。
他人に指示されずとも、自ら自分のモーターを回転させ自走することができる。
他人のせいで・・・と考えず、常に「自分ができることは?」と考えて行動する。
自らを取り繕わず自然体。欠点を認め、聴く耳を持ち、自分を発達させ続ける。

こういう社員が集まった組織は、間違いなく生産性が高いと思います。
「他人任せ」「他律」「自ら考えようとしない」「他人が」「他責」・・・
反対に「他」の社員の集まりは生産性が低いだろうと想像できます。

以下は、アメリカのケネディ大統領の演説の一節です。

国が、あなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、
あなたが、国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい。

「自」「他」の主語の転換は、“一国の生産性”にも影響しうるのです。

では、どうしたら社員の「自」を育むことができるのでしょうか?

答えは、シンプルであると思います。(但し、簡単ではありません)
まず何よりも、上の立場にある人ほど「自」であることです。

・トップ・上司自らが「自」を実践していますか?
 ⇔ 成果が上がらないことを、社員のせいにしていませんか?
   トップが「他」なのに、社員だけに「自」を求めても矛盾が生じてしまいます。
・他人を変えるために、自らの関わり方を変えようとしていますか?
 ⇔ 自らを変えずして、他人を変えようとしていませんか?
   部下は、あなたの正論よりも、あなたの行動を見ています。
・常に「自分を主語」にして考えていますか?
 ⇔ 「あの部下が悪い」と他人を主語にしていませんか?
   「自分にできることは何か?」と自分との対話をすることで、
   他人への共感力も育まれます。

リーダーが「自」をしっかり持っている組織は、どの世界を見回しても強く、
ブレがないように見えます。

「でも、うちの組織は、トップ(上司)がなぁ・・・」
そういう声も、聞こえてきそうですが、
トップに依存せず、「しくみ」として「自」を育むことはできないのでしょうか?

実はそこに、人と組織の生産性向上の“最大のカギ”があると考えます。
・自発性を引き出すコミュニケーションの仕組みとしての「1on1」
・部下の「自」を引き出すコミュニケーションスキルの向上
・部下の「自律自走」「実行」を支援するフォローアップ

「組織の生産性向上を『自』の視点から支援していく。」
そのためにも、私たち自身が、企業現場で起きている課題にしっかり耳を傾け、
既存のサービスに囚われない柔軟な発想を心がけ、
課題解決に向け実行していきたいと思っています。

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