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ビジネス成長の決め手!「黒字社員」の増やし方
第10回:他人の力を借りなさい

ビジネスコーチ(株) 代表取締役 細川 馨 ビジネスコーチ(株) 代表取締役 細川 馨

 今回は、企業を飛躍的に成長させる上で極めて重要な、「他人の力を借りる」ことについて。本連載でも度々、このことに触れてきましたが、「ビジネス成長の決め手」でもあり、この11月に日経BP社から発行された拙著『できる仲間の集め方』( https://www.amazon.co.jp/dp/4822235890/ )の中核をなす部分でもあります。

挫折も経て得られた成功法則とは

 私は1980年に大学を卒業すると、ある生命保険会社に入り、営業マンとなりました。ご存じの方も多いと思いますが、生保の営業マンの世界は、まさに実力次第です。給料は獲得した契約高に応じて支払われ、所長や支社長よりも多くの給料をもらう営業マンもざらにいます。

 その私が、いろいろなことを経験し、挫折も経て、ようやく得られた成功法則が、「できる仲間を集める」ということでした。言い換えれば、「自分や自社にリソースがないのなら、他から借りてきなさい」ということです。

 これが、企業の飛躍的な成長・発展を、最短で実現できる手法だと、私は信じています。とりわけ、大企業に比べてリソースの限られる中小企業にとっては、そうだと確信しています。

 しかし、この「他人の力を借りる」ことが、日本人にとっては、それほど簡単ではないのです。

「美徳」「プライド」はビジネスでは無用

 私にとって最初の「パワーパートナー」となったマーシャル・ゴールドスミスは、度々「ヘルプ・ミー(助けてくれ)」というフレーズを使います。「日本で誰か人事制度に詳しい人はいない? ヘルプ・ミー、馨」というように。

 彼は、エグゼクティブ・コーチングの世界的な第一人者であり、GE元会長のジャック・ウェルチ氏をはじめ、多くの大企業の経営者から厚い信頼を得ています。その彼が、日本でコーチング事業を営む中小企業の経営者にすぎない私に、「ヘルプ・ミー」と協力を求めてくるのです。

 対照的に、日本人であれば、「助けてくれ」という言葉は、どちらかというと使いたくないのではないでしょうか。なぜなら、「自力でがんばる」「他人に心配や迷惑をかけない」「安易に他人を頼らない」といったことを「美徳」とする向きがあるからです。また、「他人に助けを請うなんて、自分のプライドが許さない」という人も少なくないでしょう。

 個人的なことであれば、それでいいかもしれません。しかし、ビジネスの世界では間違いです。少なくとも、爆発的に成長したいと思っている企業は、その考えを捨てるべきです。

 「他人の力を借りる」「できる仲間を集める」ということを難しくしている大きな要因が、もう一つあります。それは、「自分を正しく評価できない」ことです。

 私自身がそうでした。生命保険会社に入社して間もなく、全国でトップ5に入る営業マンになりました。その後、最年少で営業所長となり、最もランクの高い支社の支社長にもなりました。すっかり有頂天になり、「自分は何においても優秀だ」と思い込むようになりました。

「足るを知る」で「できる仲間」は増える

 そんな時に出会ったのが、コーチングでした。最初は部下を育成するためでしたが、コーチとのやり取りを通じて、やがて自分の中に新しい気づきが生まれ、価値観が大きく変わっていきました。

 コーチングのすばらしさに、すっかり魅了され、プロフェッショナル・ビジネスコーチの資格を取得。さらには独立し、ビジネスコーチングを事業とする、その名も「ビジネスコーチ」という会社を設立するに至りました。自分が最も優秀な営業マンであり、ビジネスコーチだと信じて、突っ走っていきました。

 しかし、会社は、なかなか大きく成長しませんでした。それはなぜか。自分を正しく評価できていなかったからです。

 かつての私は、「足るを知る」ことができていませんでした。「足るを知る」とは、人間の欲望には限りがないけれども、身の程を知ることが大切であり、自分の実力を知ることが豊かさをもたらす、という中国古典『老子』の教えです。

 優秀な社員だったといっても、それは会社のパーツとして、会社の看板の下で都合よく動いていたにすぎないこと。本当は、他人より少しだけ営業が得意なだけであり、経営者としては未熟だったこと。コーチングに関しても、自分よりはるかに優秀なコーチがいること。そうしたことに、私は気づいていなかったのでした。

 自分の未熟さや凡庸さに気づくようになってから、いい仲間と出会えるようになりました。自分は一歩引き、他人の力を借りるようになってから、会社が成長し始めました。「足るを知る」ことで、「できる仲間」はどんどん増えていきます。いい仲間がいることは、人生を豊かにし、会社の成長にもつながるのです。私は、そう確信しています。

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