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第26回:ビジネスコーチングの喜びと面白さ

橋場 剛 橋場 剛

ビジネスコーチの橋場です。

 ビジネスコーチングに取り組み始めて、今年の12月でちょうど10年になります。
 
 悔いのない人生を歩みたい!と思い、10年以上前に「死ぬまでにしたい10のこと」をリストアップし、毎日のようにそのリストを見直し、リストへの項目の追加と削除を繰り返す悶々とする日々がしばらくのあいだ続きました。
 そして最後まで消えることのなかった唯一の項目、それが「ビジネスコーチング」でした。

 あれから10年。
 2013年の今でこそ、ビジネスコーチングやエグゼクティブコーチングの社会的認知度はかなり高くなりましたが、10年前はまだごく一部の人にだけ知られているような分野でした。

 ビジネスコーチングの面白さはいろいろありますが、10年前と変わらず、いまでも私が最も気に入っている要素の1つは、「ビジネスコーチングには想像と創造の余地が多い」という点です。
 「想像と創造の余地が多い」というのは別の言葉で言えば「正解がない」ということです。
 ここで「正解がない」というのは、様々なアプローチが有り得るという意味においてです。

 子育てや学校教育の方法に「絶対的な正解」がないのと同様、ビジネスコーチングにも「絶対的な正解」はなく、ビジネスコーチは目の前にいるクライアントの課題に正面から向き合う必要があります。
 
 売上や利益を上げるといった「企業の業績向上」はあくまでの1つの指標・通過点であって、その指標の達成そのものが最終的な目的では決してありません。

 ビジネスコーチングの究極的な目的は、 個人や組織が自らの思考と実践の積み重ねによって自ら成長し続け、成果を上げ続けるためのサポートをすることです。

 今年の3月から、ビジネスコーチ株式会社では 毎週1回決まった曜日に1時間、弊社メンバー(プロコーチ)のコーチングスキルをさらに高めるためにコーチングのスキルトレーニングを行ってきました。
 もちろん私自身もその参加メンバーの1人です。

 もともとは弊社に所属するプロコーチ陣のコーチング力の向上を目的として実施していた社内トレーニングだったのですが、非常に好評だったため、  いまでは一般の方にもご参加いただけるプログラムとして実施しています。
 この11月で丸7ヵ月間実施してきたことになります。
 
 トレーニングの中では毎回、さまざまなエクササイズを行いますが、その代表的なものの1つは、10分間もしくは15分間のロールプレイを行い、ロールプレイ終了後にオブザーバー役の他のプロコーチがコーチ役に対してフィードバック(もしくはフィードフォワード)を行うといったものです。
 コーチング終了後のフィードバック(もしくはフィードフォワード)ではオブザーバーは様々な観点から様々なコメントを投げ掛けます。
 
 ここで重要なことは、オブザーバーから提示されたフィードバック(もしくはフィードフォワード)はあくまでも1つの「意見」であり、それが必ずしも「正解」であるとは限らない、という点です。

 オブザーバーの「意見」をどのように解釈するかはすべてコーチ役の判断に委ねられています。

 では「正解」とはいったい誰が決めるのでしょうか?
 コーチングを受けるクライアントでしょうか?

 この問いに対する回答も意見が分かれるところかもしれません。

 なぜなら、コーチングによってコーチから引き出されたクライアントの意見やアイデアが実際にクライアントの目標達成に寄与するか否かは、クライアントによる実行と結果を伴ってみて初めて評価できることであるとも言えるからです。
 このことを前提にすると、コーチング実施の時点では、そこで出されたアイデアが正解か否かを必ずしも判断することができないということになります。

 エグゼクティブコーチングの場合、その対象となるのは文字通り「エグゼクティブ」であり、彼らは毎日、正解のない経営課題に立ち向かい、ああでもない、こうでもない、と頭を悩ませながらときには壁にぶつかりながらも目の前の仕事に取り組んでいます。

 もちろん正解が分かっている場合もありますが、特に組織の一体感の醸成や、職場における人間関係といった「人」に関するテーマにおいては「正解」がない場合の方が多いのではないでしょうか。

 コーチングによって新たな気づきを得たり、ヒントを獲得したいと考える人は、たとえ「正解」が見つからなくても、少しでもよりよい成果を手にしたいと考えており、それが大前提となってクライアントはコーチとの間でダイアログ(対話)を重ねていきます。

 そのため、エグゼクティブは 質問によってアイデアを引き出してほしいときもあれば、自身では気づかなかった観点からのアドバイスをコーチに対して求める場合もあり、ここで問われるのは何よりもコーチ自身の能力とマネジメント経験です。

 ビジネスコーチングやエグゼクティブコーチングの実践において、クライアントが本当に求めていることは万人にウケるような教科書通りのコーチングでは決してありません。
 たとえ多少型破りであったとしてもクライアントの意識と行動を大きく変革させるような関わり方です。

 そのためには目の前にいるたった1人のクライアントの気持ちや考え方に真摯に向き合い、ときに寄り添い、ときに叱咤し、ときに開眼させるような、クライアントの懐にグググッと入り込むような深い関与が必要な場合もあります。

 コーチングのトレーニングで参加者のコーチングを聴いているとコーチングのステップを「きれいに」実践しコーチングの最後に「オチ」のようなものをつけようとするケースが時折見受けられることがありますが、実際のビジネスコーチングの現場ではそうしたコーチングはまったく求められていません。

 世界中で読まれている「星の王子さま」という本が読む人によって印象が変わる本であるように、ビジネスコーチングやエグゼクティブコーチングも  コーチする人、される人によってアプローチが変わってくるものです。

 書物は今読んでも1年後に読んでもそこに書かれている内容自体は変わりませんが、ビジネスコーチングは今年通用したやり方が、1年後にはまったく通用しないといった場合もあります。

 編み物の世界で1本1本の毛糸を縦横に丁寧に織り込んでいくかのようにコーチとクライアントがダイアログ(対話)を1つ1つ丁寧に重ねていくことで、コーチとクライアントとの間で新たな選択肢・可能性について模索していくプロセスこそがビジネスコーチングです。
 そのダイアログ(対話)の中で生まれるコーチとクライアントとの間の共振は、時としてダイナミックであり、実にエキサイティングでもあります。

 この10年間で100社を超える企業の様々なビジネスパーソンにコーチングを実施させていただく機会に恵まれましたがそこには無限に想像と創造の余地があるところが、ビジネスコーチングの一番素敵なところであり、最大の魅力だと感じています。

 そうしたビジネスコーチングの魅力を全国各地の方にお伝えするために、ビジネスコーチ株式会社では週1回の電話プログラム、
 そして月1回のライブのプログラム(質問力・コーチング力の向上)を実施しています。

 ぜひビジネスコーチングの魅力に触れたい方、ビジネスコーチとして更なるレベルアップを図りたい方のご参加をお待ちしております。

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執筆者プロフィール
橋場 剛(はしば ごう)

ビジネスコーチ株式会社 専務取締役
BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ

アクセンチュア株式会社にて主に大手ハイテク企業に対するコンサルティング業務に携わる。同社マネジャー及び企業経営を経て、当社設立に参画。2010年1月より現職。
大手総合電機メーカーにおけるWeb受注納期回答システムの導入支援、開発購買領域の業務設計・システム化要件定義を実施し、大手企業の業務効率向上を実現する。大企業へのコンサルティング業務の経験を活かし、経営者、マネージャーら50名以上に対してコーチングを実施し、ビジョンの明確化、業績の向上に寄与する。
著書に『優れたリーダーに変わる たった1つの行動』(中経出版)、『ダイエットに成功する人が会社を活性化できるワケ』(扶桑社)がある。

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