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ビジネスのプロフェッショナルが次世代エグゼクティブをコーチする
第98回:部下に伝えたい「優秀な部下の心得と行動」

安室 元博 安室 元博

私がセミナーやコーチングセッション等でご一緒する方のほとんどは、
組織を束ねるリーダークラスの皆様です。
そして、リーダークラスの皆様が自分の目標達成を目指す際に
ネックとなるのが、部下のパフォーマンスです。

リーダーも自分の能力開発やパフォーマンスの向上については
課題を持って取り組むことで成果を出せるのですが、
部下のこととなると簡単にはいかないようです。

しかし、リーダーに求められる要件の中には、
部下の指導や部下の能力を引き出し、成果につなげるという内容が含まれます。
つまり、部下の成長もリーダーの責任の範疇になってしまうということです。

米国カーネギーメロン大学のロバート・ケリー教授は
「組織の業績に及ぼした影響力のうち8〜9割はフォロワーによるもの、
1~2割がリーダーによるもの」
と結論づけました。

リーダーが自分の組織の目標達成を目指す際には、
部下の活躍は不可欠と言えます。
その部下がすでにハイパフォーマーで、
任せて安心できる存在であればよいかもしれませんが、
さらなる成長を期待する、今以上のパフォーマンスレベルの向上を
期待するような中堅、若手の部下である場合には、どのような気づきを与えるか、
また、どのような行動変革をさせるかが部下育成の重要なポイントになります。

今回は、これらについて5つの項目として具体的にまとめてみました。
ぜひ、職場内の中堅・若手の部下の方々と一緒に、
考えてみていただければと思います。

これからご紹介する「優秀な部下の心得と行動」はとても実践的です。
ですから、これらを理解して仕事にあたる人と、そうでない人は、
間違いなくパフォーマンスに差が出ることでしょう。

1.リーダーが部下に求める姿勢

「優秀なフォロワーであり、優秀なリーダーであること」

上司・部下とは、会社・組織内での立場・役割であり、
リーダー・フォロワーは、関係性(人間関係・信頼関係)です。
上司・部下は、会社からの任命ですが、
リーダー・フォロワーは、本人の意思・感情が大きく影響します。
理想の組織は、上司と部下がリーダー・フォロワーのような
関係であることと言えます。
そのため、部下には自分の意志で上司を支える、
フォロワーとしての姿勢が求められます。
そして、上司に対して優秀なフォロワーであると同時に、
組織内で他に良い影響を与えるリーダーシップを発揮することが期待されます。

2.リーダーが部下に求める役割

「上司への自律的支援」 「組織への主体的貢献」

これらを行うためには、上司が何を考えているのか、何を求めているのか察知し、
組織の目標と自分の行動がどのように結びついているかをよく理解することです。

3.リーダーが部下に求める心がけ
 ① 会社は数字が人格、仕事のあらゆることを数字で考える癖をつける
 ② 「部下は上司を選べない」不条理を受け入れる
 ③ 仕事を楽しくするには目標を持つ
   目標を持ち「今やるべきこと」を明確にする
 ④ 自分を評価するのは他人(上司・顧客)であると理解する
 ⑤ トップは時間軸が短いことを理解する
 ⑥ 準備不足を言い訳にしない
 ⑦ チャレンジとリスクは表裏一体である

4.リーダーが部下に求める行動

リーダーが部下に求める行動を、
「報連相」「リーダーシップ」「主体性」「業務遂行」「自己成長」
の場面ごとに具体化しました。
これらの中で、改善が必要と思う項目があれば、
部下に具体的にフィードバックしてあげると効果的です。

【「報連相」について求める行動】
 □ 上司から聞かれる前に状況を知らせている
 □ 事実と意見を分けて話している
 □ 悪い報告はすぐにするようにしている
 □ 途中経過をタイムリーに伝えている
 □ 結論から先に言うようにしている
 □ 指示に対して、「でも〜」「しかし〜」ではなく素直に聞いている

【「リーダーシップ」について求める行動】
 □ 主役は自分だと考え、先頭に立って周囲を引っ張っている
 □ 言動が後輩の手本になっている
 □ 後輩の面倒をしっかりみている
 □ 仕事を抱え込まず、後輩に仕事を任せている
 □ 職場全体を見るようにしている

【「主体性」について求める行動】
 □ 職場では常に元気である
 □ 自分から手を挙げる
 □ できない理由より、どうすればできるかを考えている
 □ 相談する際は自分の考えを持って臨む
 □ 一つ上の視点で物事を捉えるようにしている

【「業務遂行」について求める行動】
 □ 段取りよく計画性を持って仕事を進めている
 □ 他部署まで巻き込んで仕事を進めている
 □ 仕事の範囲を決めていない
 □ 最後までやり抜く姿勢である

【「自己成長」について求める行動】
 □ 高い目標を持っている
 □ 積極的に知識や能力を自ら高めようとしている
 □ 他人の意見を受け入れる器がある
 □ 自分のモチベーションは自分で上げている

5.リーダーが部下に投げかける質問

次の質問を部下に投げかけ、考えてもらいましょう。
そして、リーダーからの意見も交えて対話を進めると、
主体的な行動変革につながります。

≪行動力を向上させる4つの質問≫
 ① あなたにとって成功とは何ですか?または、どのような状態ですか?
 ② 会社・組織があなたに期待することは何だと思いますか?
 ③ 会社・組織があなたに改善してほしいことは何だと思いますか?
 ④ 成功するために、今後あなたが意識して取り組むことは何ですか?

今回ご紹介した「優秀な部下の心得と行動」は
部下の成長スピードを速めるだけでなく、組織への貢献度も高めます。
中堅・若手の部下の方々と共有して、
部下育成に役立てていただければと思います。

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