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ビジネス成長の決め手!「黒字社員」の増やし方
第9回:社員版「できる仲間の集め方」(3)

ビジネスコーチ(株) 代表取締役 細川 馨 ビジネスコーチ(株) 代表取締役 細川 馨

 今回も、前々回、前回に続き、社員版「できる仲間」=「黒字社員」の集め方、増やし方についてです。今月、日経BP社から発行されたばかりの拙著「できる仲間の方集め方」( https://www.amazon.co.jp/dp/4822235890/ )から、そのエッセンスをお伝えします。

4つの行動傾向に合わせた黒字社員化

前回は能力別の黒字社員化について、お伝えしました。今回は行動傾向別に、4タイプに分けて、それぞれに適した黒字社員の育て方について、お伝えします。

その4つのタイプとは、「現実派」「社交派」「友好派」「理論派」です。能力別とは異なり、それぞれに優劣があるわけではありません。

 この分類手法は、1968年に米国の産業心理学者デビッド・メリルが開発したもので、人間の行動を「自己主張の強弱」「感情表現の大小」という2つの軸で分類します。

 自己主張の強弱では、話す速さが速ければ自己主張が強い、遅ければ弱い、手の動きが何かを指しがちな人は自己主張が強い、手を組みがちな人は弱い、などとなります。また、感情表現の大小では、声の調子で抑揚が大きい人は感情表現が大、単調な人は小、手の動きで手を開きがちな人は感情表現が大、閉じがちな人は小、などと判断します。

 コーチがクライアントを、上司が社員・部下を、その行動を観察して、4タイプのいずれかを判断します。自己主張が強く、感情表現は小さいのが「現実派」、自己主張が強く、感情表現が大きいのが「社交派」、自己主張は弱く、感情表現は大きいのが「友好派」、自己主張が弱く、感情表現も小さいのが「理論派」です。

4タイプの特徴を知る

 この行動傾向4タイプそれぞれの特徴をみていきましょう。

 現実派は、結果を第一に考えるドライな人です。常に自分で判断し、他人から指示されることを極端に嫌います。また、プライベートや人間関係を犠牲にしても、仕事で成果を上げることを優先します。反対を押し切ってでも貫き通す強さがある半面、それが行きすぎてしまう場合も。

 社交派は、とにかく周囲から注目されていたく、陽気です。ブランド好きでミーハーなところもあります。人に影響を与えたり、周囲を巻きこんだりすることが大好きで、チャレンジ精神も旺盛です。半面、飽きっぽく、地道な作業が苦手です。承認欲求が非常に強いので、目立つ仕事・場所でがんばります。

 友好派は、常に周囲の人とうまくやっていきたいと考える“いい人”で、日本人に最も多いタイプです。気配りができ、忍耐力もありますが、行動を先延ばしすることもあります。和を乱したり、嫌われたりすることを恐れ、自分の意見をあまり言わない傾向があります。

 理論派は、事実やデータを重視し、合理性・論理性や正確さを追求する完璧主義者です。あいまいな発言をする人や、プロセスを軽視する人を嫌う傾向があります。ものごとを計画通りに進める力に優れていますが、几帳面すぎる性格のため、批判や急激な変化への対応が苦手です。

タイプ別に最大のパフォーマンスを引き出す

 これら4タイプそれぞれに合わせて、話し方や、仕事の依頼のしかたを変え、接し方を工夫することで、社員とのコミュニケーションがスムーズになります。

 どんな部下に対しても分け隔てなく、同じように接するのが、よい上司というわけではありません。例えば、「キミにすべてを任せる」と言えば、現実派の部下なら非常にやる気を出しますが、社交派の部下なら、どうしたらいいか分からなくなり、仕事が停滞してしまいます。

 現実派の部下には、上司は自分のやり方や考え方を押し付けず、自主性を尊重することが大切です。余計な干渉はせず、好き勝手にやらせるだけで、自主的に働いてくれます。

 社交派の部下に対しては、「とにかくほめる」「自由に話させる」だけで十分です。それだけで、やる気を出してくれますから、一番扱いやすいタイプかもしれません。

 友好派の部下は、嫌われることを恐れて、自分の意見をなかなか言いません。ですから、それぞれのプロセスで確認することが必要です。言葉だけでなく、表情や振る舞いにも注目し、本心がどこにあるか探るようにします。“いい人”でありたいために、できないのに「がんばります」と言うかもしれないからです。4タイプの中で、最も人間的なやりとりに心がける必要があります。

 理論派の部下の場合、最も嫌うのが、ものごとがあいまいに進むことです。根拠のないこと、気分的要素の大きい仕事だと、途端にやる気を失ってしまいます。対面する時は、礼儀正しく、会話は型どおりに切り出して、仕事の目的やプロセスを論理的かつ具体的に説明するのが鉄則です。また、気を遣いすぎないことも重要で、なれなれしいよりはクールに接するほうが好まれます。

 コーチングでは本来、部下一人ひとりに最適にカスタマイズして臨むのがベストです。ただ、多くの部下を抱えていると、そこまでは難しいということもあるでしょう。そうした場合、行動傾向4タイプ別の接し方を参考に、個々のパフォーマンスが最大に発揮されるようコーチしてみるといいでしょう。

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