【人的資本投資(部長編)VOL.01】CHAPTER 02. 投資すべき今の部長に何が起きているのか?①
部長支援の必要性(前編)
CHAPTER 02. 投資すべき今の部長に何が起きているのか?
- 昔より高まった部長に対する期待値と難易度(質と量)
ビジネス環境が刻々と変化する現代において、今の部長に求められるスキルや対応すべき業務、期待はどのように変化をしているのか、部長を対象に職場の状況や、部長自身の意識などに関して行ったアンケート「第2回 上場企業の部長に関する実態調査 (学校法人産業能率大学総合研究所 2022年2月 )」を基に考えていきたい。
昔より高まった部長に対する期待値と難易度(質と量)
■求められるITの活用、リーダーシップの発揮、タイムマネジメント
当該アンケートで調査された「マネジャーに必要なスキルの重要性の変化」では、重要性が増したスキルのトップ3に「IT活用」「リーダーシップ」「タイムマネジメント」がランクインした。
まずはこのトップ3の各スキルが部長にどのように影響しているのか、1つずつ触れていく。
「IT活用」については、当該アンケートの調査項目「2~3年前と比較して重要度が高まった業務課題」においても「業務のデジタル化(DX)への対応」の数値が最も高く、コロナを機に一気に加速した印象が強い。今までには考えられなかったリモートワークやオンライン会議といった、デジタルの活用が急速に進んでおり、チャットGPTなどのAIの進化も目覚ましい。また、2021年のデジタル庁発足をはじめ、政府や自治体がデジタル化を主導する時代となった。
こういった背景により、新しい知識や技術を取り入れ活用していくことが、ビジネスの生き残りに大きく影響する、と考えている企業も多いことがアンケートから読み取れる。
その中で現場のトップリーダーに位置する部長には、当然のことながら、ITを活用した現場展開の指揮を期待されると言える。
「リーダーシップ」については、当該アンケート調査の「組織から最も期待されていること」で最も数値の高かった「職場運営の方向性を明確に示すこと」からも、その重要性が増していることは明確だ。
リーダーシップとはマネジメントを効果的に推進するためのリーダーの言動・行動であり、………
(資料を最後までお読みになりたい方は、以下よりダウンロードください)
記事:松村(ビジネスコーチ社 マーケティング本部)CHAPTER 02. 投資すべき今の部長に何が起きているのか?② ー部長が”課長職”を担う現状。部課長の役割整理の曖昧さはこちら
◇関連記事一覧
【人的資本投資(部長編)ー部長支援の必要性(前編)】
■CHAPTER 01. 序章 ~経営戦略の実装を促す”部長”。部長投資の実態とは?~
■CHAPTER 02. 投資すべき今の部長に何が起きているのか?② ー部長が”課長職”を担う現状。部課長の役割整理の曖昧さ
■CHAPTER 03. 部長が機能しないことで起こる経営的インパクトとは?
■CHAPTER 04. 部長育成投資における個別の状況を加味したフォローと、導入におけるハードルとは?①
ー個別の状況に合わせた継続的なフォローが効果を最大化する
■CHAPTER 04. 部長育成投資における個別の状況を加味したフォローと、導入におけるハードルとは?②
ー導入のコツは第三者からのプレッシャーとスモールスタート
■CHAPTER 05. 部長育成投資がもたらす組織メリットとは?① ー部長のリーダーシップ力と職場の雰囲気が大きく変化
■CHAPTER 05. 部長育成投資がもたらす組織メリットとは?② ー今の経営層は当時投資した部長陣 -サクセッションプラン-
【人的資本投資(部長編)ー部長支援の必要性(後編)】
■CHAPTER 01. 部長の仕事は本当に部長がやるべき業務なのか?
■CHAPTER 02. 部長のプレイヤー化が組織に及ぼす影響とは?
■CHAPTER 03. 自組織の努力だけで今の部長が”あるべき部長像”に近づけるのか?
【人的資本投資(部長編)】
■総集編