【人的資本投資(部長編)VOL.01】CHAPTER 05. 部長育成投資がもたらす組織メリットとは?②
部長支援の必要性(前編)
CHAPTER 05. 部長育成投資がもたらす組織メリットとは?
- 今の経営層は当時投資した部長陣 -サクセッションプラン-
もう1つ紹介したい例は、サクセッションプランに関するものだ。
外資系のとある企業では、経営層が集まるマネジメント会議の議題は9割が売り上げ等の数字に関するものだった。そこに本社のヘッドがやってきて、マネジメント会議の議題についてテコ入れを始めたのだ。その議題というのは、サクセッションプランや経営幹部候補となる部長の育成といった「人」に関わる議題を5割、「数字」に関する議題を5割にするというものだった。
このヘッドのテコ入れにより、これまでほとんど注視されてこなかった「人」に関するディスカッションがなされ、それに基づいて会社の方向性が変わり、10年後の今、当時部長だった人材が会長や代表取締役、本部長に複数名就任している。ヘッドが来るまでの経営人材は、ほぼ外部からの採用に頼らざるを得なかった状況であり、これは人材への投資がもたらした成果と言えるだろう。
当該企業では、部長への投資により、1年で経営幹部候補人材数がどのくらい変化するかも調査をしている。縦軸は即~2年以内と短期的に見て経営幹部となりうる人材を、横軸は2~5年以内と中長期的に見て経営幹部となりうる人材を表しており、右上の赤いゾーンに近くなるほど、候補人材が多いことを示している。
部長への投資を開始する前は………
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記事:松村(ビジネスコーチ社 マーケティング本部)部長支援の必要性(後編)CHAPTER 01. 部長の仕事は本当に部長がやるべき業務なのか?はこちら
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